初めまして。今回の体験談のコラムを担当するB(仮称)と申します。
私はブラック企業で働いていた経験があります。今思い返せば当時はブラック企業と気づくことができていたのかさえ覚えていません。ただただつらかった印象だけが記憶に残っています。
私は最終的に転職に至りましたが、その経緯について思い返していくことで同じような境遇にいる人の参考になればと思い、筆をとりました。
世の中にはブラック企業がいまだに残っています。今後も消えることもないのかもしれません。
少しでもブラック企業で働く人がそれに気づいて逃げ出すきっかけになれば幸いです。
Contents
スポンサーリンク
私のブラック企業体験談
私が働いていたのはIT業界です。IT業界もピンきりで、ひどい会社もあればこれから仕事を始める人が憧れるような会社もあります。
今の時代であればスマートフォンのゲームを作る会社などが人気の会社でしょう。東京にある大きなオフィスビルで働いている様を見ると、スタイリッシュで若者たちが楽しそうに働いている。新人にしては給料も高いほうなので、就職活動で上位に食い込む理由も理解できます。
しかし、それは業界の中でも華やかな部類に過ぎません。
地道な作業を繰り返す下請けで働いているIT業界の人材の方が、数で言えば多いでしょう。最近は独学でit技術を学ぶための仕組みもたくさんあるので、未経験から仕事を選ぶときにIT業界を選択する人も多いです。
ハローワークの求人にも数は多い部類ですね。ただし、どの業界でも下請けは厳しい労働条件で働くことになります。
月の残業200時間は当たり前。泊まり込みで納期に追われ続けること数ヶ月。自宅に帰る時間もなく、プロジェクトは悪循環で遅延しつづけます。人を増やしたところで、すぐに改善されるわけもなくひたすらにひどい状況が続きます。そんな状況で急ぎで開発されたソフトウェアの品質も低く、そこに改善を加えていく仕事もスムーズに行かずどんどん複雑化していきます。
銀行のシステム改変がうまくいかずにニュースになっていますが、大企業だとしてもプロジェクトが破綻すれば同じような末路になりうることがわかるはずです。
こういった会社で働いていると、だんだん感覚が麻痺して今の状況が一般的な水準に比べてどれほど酷い状況なのかも判断できなくなってきます。生活の中の大半の時間が仕事の時間に奪われるので、何かを変えようと思っても疲労と時間のなさから抜け出せない状態が続きます。
ブラック企業の恐いところは、そうやって判断する意識を奪っていくことなんだと思っています。
ブラック企業の問題点
パワハラ上司の理不尽な職場環境
皆さんも社会人として働く中で、上司のような立場である人と一緒に仕事をしているでしょう。別の会社であっても同じプロジェクトのリーダー的立場の人も、上司になります。パワハラ上司の特徴は、最初は穏やかに接してくれます。
しかし仕事ができないとわかると、高圧的な態度を取り始めるんです。だんだんエスカレートしていくと、仕事にそこまで影響を与えない細いミスなども、うじうじと指摘して周りの人達にも聞こえるように嫌がらせをしてくる。
似たような経験をしている人も多いんじゃないでしょうか?
パワハラ上司の最悪なところは逆らえないところです。下手に逆らってしまうと、その更に上の人間に伝わってしまい仕事に影響が出たり最悪の場合は会社辞めさせられる危険性もあります。
弱みを握られているかの如く、酷い人間性を周りの人に出し続けられる。そんな理不尽な職場環境で働いてる人が、世間に数多く存在します。
⇒みんなのパワハラ体験談まとめ!職場で起こるあり得ない理不尽な嫌がらせや圧力から抜け出す方法とは?
なくならない長時間残業
最近では残業に対する印象も徐々に改善されつつはあります。しかし、実際の現場では残業はなくなっていません。その理由も簡単で、根本的な解決にはなっていないからです。
例えばビルの電気を定時になると落とすという施策。強制的に仕事ができなくなることで何が起こるかというと、休日出勤や仕事を持ち帰ってやらなければいけなくなることです。なぜなら仕事の納期やプロジェクトの計画、人材の割り振りなどに変化がないからです。
単純に作業できる時間だけが短くなると、そのしわ寄せを受けるのは一番下で働いている人間です。下請け的な立場で働いている人間ほど、辛い状況になるだけの施策に意味はあるんでしょうか?見た目以上の問題で作業している人が見えなくなるだけで、裏では何も変わっていない。そもそもそんな世間の煽りも関係なく長時間残業を強制させられている会社もあります。残業の証拠もいくらでも隠すこともできます。
本格的に残業をなくすのであれば、法律として明確に定義すると共に、働き方そのものを変えないと意味は無いんです。
休日出勤が当たり前
日本の法律では、週休2日が定められているわけではないんです。労働基準法としては、毎週1日は必ず休日を与えるところまでです。
こういったことから、休日を振り替えたりすることで、巧みに出勤させることで法律にひっかからないような労働を強いる会社も存在します。ブラック企業の言い分としては、周りの会社に比べればうちの会社なんてマシな方と言いますが、世間一般的な視点からすれば、週休2日確保されていない時点で、労働量が大きすぎます。
残業がある時点で既に働きすぎとされている日本社会なのに、休日出勤していては論外です。その異常性にもっと気づくべきなんです。
休日出勤していてなにも感じないほど感覚がマヒしているのであれば、抜け出せない深みにはまってしまっていると言えるでしょう。
ブラック企業から抜け出して別の仕事で働くための道を探そう!
いつまでもブラック企業で働いていても、状況は変わりません。
それよりも仕事や会社を変えてしまった方が、圧倒的に簡単に今の自分の置かれている状況を変えることができます。
そのためには、転職でうまくブラック企業を避ける必要があります。
ブラック企業を絶対に避けて、楽しく働くことができるホワイト企業を探す方法として、転職エージェントを利用する方法が非常におすすめです。
楽な仕事を探したい方はこちらを参考に。