会社に入社する時には、退職金についての話があるはずです。
退職金なしということを、そこで初めて知る人もいるでしょう。最初に契約として決められた場合、それを覆すことはできないです。
退職金がないまま働くということは、それだけでも生涯年収に大きな差ができます。
さらに給与が低い場合は、もっと大きな差になる。それは何千万単位にもなるのです。仕事というのは何十年にも渡って働くので、月単位ではその差が見えにくい。
だからこそ給料の低さには、しっかりと自覚を持つべき。給料が低いなら、転職も視野に入れるべきです。
今回は、退職金制度がない会社のリスクと対策方法について、お伝えしていきましょう。
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退職金制度がない会社のリスク
退職金がないと生涯年収が低くなる
退職金の金額の平均値は、大卒と高卒で金額が違います。
おおよその値では、大卒で約2000万円。高卒で約1500万円程度。企業の規模や、職種などによって多少前後しますが、1000万から2000万ほどの金額になるわけです。
年収が300万円だとすると、約5年間ほど働いて稼ぐ金額。
税金などを引いた金額で考えれば、さらに長い年数分になるでしょう。この時点で相当マイナスだということがわかるはずです。
退職金がない理由は、おそらく会社の規模がそこまで大きくない中小企業であることでしょうか。退職金がない代わりに給与が高いということであれば、ある意味辻褄は合っています。
でも、退職金が出ないのに給料が低いとなると、会社に貢献しているにもかかわらず成果を得られていないということ。生涯年収をしっかり稼ぎたいと思っているのなら、この事実を再確認しておくべきです。
社員に還元する気がない会社
退職金制度を設けていないということは、会社のために働いてくれる社員に対して、お金で還元する気持ちがない会社ということです。
正社員だとしても、いつ会社を辞めるかわからない。定年まで働くならまだしも、短期間で辞める人にどうしてお金を払わなければいけないのか?
そういう気持ちが強く表れているという会社なんです。
社長の考えというのは、会社の経営理念や事業方針に大きく関係しています。
会社の利益が右肩上がりなら良いのですが、経営悪化すると、社員全員の給料が減額されかねないということです。
もちろんボーナスも出ないでしょう。
退職金制度なしの会社は、何かと理由をつけてお金を還元しない会社ということです。
⇒ボーナスが出ない会社は転職すべき!賞与なしの会社のデメリットとは?
退職金なしの会社に対する対策方法
現実問題として考えた場合、生涯年収を上げる方法は限られています。1つは、今働いている会社で頑張って昇進する方法。もう一つは別の会社に転職する方法です。
ただし注意しておくべきことがあります。それは今の会社で昇進したとしても、どれくらい年収を稼げるかはわからないということです。
会社で働いていても、昇進した時にどれだけ稼げるかは知らないはずです。
実際に昇進した時にしかわからない。上司がどれくらい給料もらっているか知っている人っていないですよね。部長クラスになれば、これぐらい給料もらえるだろうというイメージを持っていたとしても、それが実現するとは限らないということです。
実際に30代後半から40代になっても、驚くほど給料が低いままの人もいます。
でもその時点で後悔しても遅い。さらに別の会社に転職するにも、年齢的に厳しいわけです。つまり、本当に生涯年収を高めたいのであれば、昇進には期待しない方が良いということです。
いつ昇進できるか時期もわからないですよね。すぐにでも今の時点で生涯年収をあげたいのであれば、別の会社に転職する方が現実的というわけです。
⇒転職した人が後悔している5つのこと。失敗から学ぶ後悔しない転職術
転職して給料アップすれば生涯年収は上がる
転職して給料アップに成功した場合、生涯年収はものすごく上がります。毎月の給料が5万円アップした場合、生涯年収で計算するとその金額の大きさに驚くはずです。
10年間で500万円以上の差が出てきます。
30代で転職を決意して60代まで働いたとすれば、単純計算で1500万円以上。それだけで退職金に近い金額を稼げていることがわかるはずです。退職金がもらえないことを諦めている人も多いでしょう。そこで何も行動しなければ本当に生涯年収は決まってしまいます。
1000万円という大金を、自分の手にするかどうかは、若いうちに転職を決意するかどうかにかかっているということです。ここで転職する場合どれくらいの給料アップが期待できるかについて、簡単に解説しておきます。
転職による年収アップの統計データ
平均アップの金額が約60万ということは、先ほど話した毎月の給料5万円アップとほぼ同額になります。
毎月給料が5万円もアップする転職なんてできないと思っていましたか?実際は、平均値としての5万円なので、うまく転職できた人は更に給料が上がっている人もいます。
最大アップの440万アップとなると、さすがにエリートと言わざるを得ません。しかし、100万円アップなら自分でもできそうな気がしませんか?
定年まで働く自信がない場合
仕事の能力に自信がなくても、うまく転職すればそれを実現することができます。
しかも転職前の平均年収が400万というデータなので、それよりも年収が低い人は給料アップの伸びしろはそれだけ大きいということです。こんなふうにリアルなデータで計算すると、自分の給料をどれだけあげるかイメージできませんか?
多くの人は自分の生涯年収についての意識が薄いです。
そのまま他人と比較せずに、自分が貧乏だと諦めて一生を終える人もいるでしょう。でも、稼げる可能性があるのであれば、今の会社に不満を抱いたまま働き続けるよりも、別の選択肢を選ぶ方が良くないですか?
私は可能性があるならそっちを選んだ方が良いと思います。最後に選ぶのは自分ですが、一考の余地は絶対にあるはずです。