大多数の人は、高校卒業や大学卒業と同時に、正社員になる道を選びます。大学3年生の頃から就職活動を始めて、どこかの企業に所属して働き続ける。これが一般的な流れです。
しかし、正社員として働くことに抵抗がある人もいます。
- 自分のやりたい仕事が見つからない。
- お金のためだけに働く人生がつまらないものに見える。
- もう少し決断を先延ばしにしたい。
そんな気持ちから、新卒で正社員にならずにフリーターへの道を選ぶ人もいます。
フリーターになると、どんなメリットやデメリットがあるのか?知っておくに越したことはありません。
今回はフリーターになるメリットとデメリットについて、詳しく迫りたいと思います。
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フリーターのメリット
シフト制の働き方ができる
シフト制の働き方ができるのは、フリーターの大きな特権の一つ。
サラリーマンとして会社に属して働くとなると、週休二日で平日の五日間は、朝の9時から定時の18時まで、最低8時間働くことが決められています。
アルバイトのシフト制なら、平日の間に休みを入れることもできます。1日の労働時間も短時間に調整することも可能。自由なシフトを組めることで、自分の自由な時間を持つことができるのです。
社会人には絶対にできない時間の使い方です。
仕事の経験を積むことができる
フリーターとは言っても、顧客を相手にすることに変わりはありません。
つまり実際に責任のある仕事に携われるということ。仕事のスキルが身につくということです。
正社員よりも責任は軽いですが、仕事に失敗すれば叱られますし、働くことでお金をもらう体験ができます。
今後自分が目指したい業界があったとして、正社員として働く前に経験を積みたいのであれば、フリーターとして働くことで、先行してレベルアップできるということです。
興味のない業界であったとしても、どんな仕事の経験も必ず自分の糧になります。
様々な仕事の経験を持つことで、視野が広がり、自分を向上させてくれる大きな経験になるでしょう。
残業がない
アルバイトというのは、時間固定給でシフト制なので残業がないメリットもあります。長く働かせるほど雇い主としては、多くお金を支払わなければいけないので、時間通りに切り上げてもらう必要があるからです。
時間通りに仕事が終わることが確実であれば、その後の予定も決めやすいですよね。社会人なら仕事が長引いて残業する可能性があるため、平日に気軽に予定を組むことはできません。しかも残業したからといって残業代が出るとも限りません。仕事が間に合わなければ休日出勤させられる可能性もあります。
このあたりの待遇の違いは、フリーターのメリットの1つでしょう。
正社員に比べて責任が軽い
正社員と比べてフリーターの人は、仕事の責任が軽いはずです。フリーターの経験が長いとしても、正式な契約を結んだ社員ではないため、責任が重い仕事を任せるにはリスクがあるのです。
仮に責任の重い仕事を任せて、それが失敗してしまったとしても責任が取れないのです。どちらにとっても損になるため、アルバイトに責任の重い仕事を任せないようになっています。会社で正社員になるということは、会社の一員としての責任をしっかりと自覚して、業務に取り組むということです。
自分の仕事の取り組み方が、会社の顔となって、周りの人達に伝わるのです。この辺りの自覚の違いも、フリーターと正社員の大きな異なるポイントでしょう。
気軽に辞めることができる
アルバイトはいくらでも代わりがきく人材です。雇用している側もいつでも簡単にクビにすることができます。だからこそ、雇われる側のフリーターの立場としても、都合が悪ければいつでも辞めることができます。
正社員として会社に属している人は、いきなり辞めることはできません。辞める意思を上司に伝えてから最短で2週間はかかります。仕事の引き継ぎや、会社での契約事項の破棄などの事務連携もあります。転職するにしても、転職先の会社を見つけて内定を取得するのは、新しいアルバイト先を見つけるよりも難しいこと。
そのリスクから気軽に会社を辞めることができないのです。
人間関係に悩まずに済む
人間関係に悩まずに済むのもフリーターのメリット。嫌なら辞めることで簡単に人間関係を断ち切ることができます。
正社員の場合、先ほど言った通り簡単に止めることができないことで、人間関係がこじれる原因になります。我慢してその会社に居続けなければいけないので、嫌な人間と一緒に働き続けなければいけない。
これはなかなか苦痛ですよね。退職理由の上位に人間関係の問題が来るのもわかります。
正社員登用の可能性がある
フリーターでありながら仕事の成果を出すことで、そのまま正社員として登用される可能性もあります。
元々興味なかったけど、仕事を続ける中で正社員として働きたい気持ちが出てきたということはよくあります。大手企業であれば、普通に就職を目指すのはなかなか難しいですが、フリーターからアプローチすることで正社員になる方法もあります。
学歴に自信がない人や、面接が苦手な人は、実際の仕事ぶりを見てもらって判断してもらう方が、自分をアピールしやすいでしょう。最初から正社員登用を掲げているアルバイト募集もあります。
そういう形が向いている人にとっては、フリーターとして働くことは大きなメリットになるでしょう。
フリーターのデメリット
給料が少ない
フリーターのもっと大きな欠点は、給料が少ないことです。
正社員と同じ時間働いたとしても、明らかに給料は低いはずです。時間給ではよほど仕事を選ばないと正社員の給料には及びません。
深夜帯のアルバイトや、日給が高いハードなアルバイトをしないと、まず勝てません。そういった仕事は長期的に続けるのは難しいので、安定していないんですね。
継続して高いお金を稼ぎたいのであれば、正社員を目指して就職活動をするべきです。正社員ならボーナスによって年収が大幅にアップする可能性もあります。
ボーナスがない
アルバイト契約の場合、ボーナスの支給がない点もデメリットになります。
ボーナスの金額としては、最低でも一か月の給料がプラスされるわけです。夏と冬の2回のボーナスがもらえれば、年収に大きな差が開くことになります。
アルバイトの給料でギリギリの生活をしていると、貯金することができずジリ貧状態が続くことになります。そんな生活を送っていると年齢だけを重ねてしまい、生涯フリーターとして生活しなければいけない可能性もでてきます。
⇒ボーナスが出ない会社は転職すべき!賞与なしの会社のデメリットとは?
クビになる可能性が高い
フリーターは、アルバイト社員なので雇い主としてもリストラしやすい人材対象になります。分かりやすく言うと、気に入らないという理由だけですぐにやめさせることもできます。
気軽に働くことができる反面、下手なことをするといきなり仕事がなくなる可能性があるのがフリーターのデメリット。
正社員よりも派遣社員よりも、クビにされやすい恐さがあります。
社会的な地位の低さ
フリーターの人は社会的な地位も低いです。
賃貸契約などをする場合、正社員でないと契約が決まらないこともあります。収入がいつ途絶えてもおかしくないという目で見られているわけです。
そしてそれは実際にその通りなのです。社会的信用価値が薄いのは仕方がないこと。年代によってもフリーターは肩身の狭い思いをすることになります。大学生であれば学業と労働の両方をこなしていることで、頑張っていると評価されるでしょう。
しかし、20代後半~30代になってもフリーターとして働いていると、社会的な目線が厳しいものに変わります。楽をしていると捉えられがちなのです。
同じ仕事をしていても責任の軽さや、労働時間では評価されない壁が存在する。そんな立場がフリーターという立場なのです。
社会保険がない
会社に所属すると、国民健康保険や国民年金などの税金は、会社が約半分ほどを肩代わりしてくれます。フリーターの場合は、自分自身で全てを支払わなければいけなくなります。
稼げる金額にもよりますが、国民健康保険と国民年金の両方となると、アルバイトで支払うにはなかなか厳しい金額でしょう。かといって保険に入らないとなると、それはそれでリスクです。
この辺りもデメリットの1つとなるでしょう。
正社員に比べて成長速度が遅い
新卒入社した正社員とフリーターとして気楽に働いている人とでは、仕事に対する真剣度が全く違います。
正社員として成長する道が決められている人は、どんどん仕事で成果を出して昇進していく。単純な労働時間の差もあって、仕事での成長速度がかなり違ってきます。
5年も経てば追いつけないほどの差が開いているでしょう。アルバイトの仕事は、一度覚えれば繰り返しの作業がほとんどのはずです。
効率よく仕事をこなすことができても、新しいスキルが身につく可能性は低くなります。責任のある仕事をこなす回数の違いによって、生まれた溝を埋めることは、いずれできなくなってしまうでしょう。
結婚できない
社会的な信用の低さは、結婚に対しても大きく変わってくる問題です。結婚相手のパートナーが良くても、その両親に認めてもらえるかは別の話です。
まず収入面での問題があります。そして社会的な目もあります。
最近の社会現象だと、婚活しているにもかかわらずなかなか結婚できない人がいるニュースなどを見かけます。社会人として安定した収入を持っていても、低所得の年収だと相手にされないのです。
そんな世の中で、フリーターということはさらに可能性が低いということ。フリーターで結婚するとなると、相当ハードルが高いと思っておくべきです。
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