転職活動を始めると、自分の興味のある業界や会社が複数見つかることもあります。
働いていない状況をすぐにでも脱出するために、雇ってもらえるのであればどんな会社でも良いという人は、出来るだけ多くの会社に応募するでしょう。
でも、闇雲に数を増やしたところで内定を取れるかというと、そんなことはありません。
よくあるアドバイスで、「100社以上受けないと内定なんてもらえない」という話がありますが、100社となるとさすがに多すぎるでしょう。そこまで受ける前に転職活動の方法について見直した方が良いです。
今回は転職活動における会社の応募数と、良質な求人の見分け方について詳しく見ていきたいと思います。
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転職活動は同時に何社応募するべき?
転職成功者の平均応募社数
転職エージェントのDODAの調査によれば、転職活動を始めてから内定までに応募した求人の数は平均して13.1社とのことです。
出典:転職成功者の平均応募社数
平均応募社数が10社を越えていることに驚いた人もいるかもしれませんね。やはり1~3社に絞ってアプローチするよりも数多く応募する人が多い。確率的には数多く応募した方が内定の可能性は高まります。
しかしどんな会社でも良いというわけではないはずです。
自分の働き方やこれまでの仕事の経験、全く新しい業界で働きたいのか、給料をもっと上げたいのか。それぞれ事情によって応募する会社は異なります。条件に合う会社に応募しなければ意味はないので、単純に数で競っても意味はありません。1点集中するリスクを考えながらも、同時並行で進めなければいけないのか?
そのことについてしっかりと計画を練った上で、転職活動を進めていきたいところです。
数多く当たる前に応募する会社の条件を見直そう
本当に切羽詰まっている状況であれば、闇雲に会社に応募して内定がもらえるところが出てくるまで、どれだけ数が増えてもアプローチし続けると結果は出るでしょう。
しかしそんな方法で内定をもらったとしても、また働き始めてから不満を感じて会社を辞めることになるでしょう。
今ある程度、数多くの会社に応募しているとはいえ、自分なりの条件をクリアした会社にアプローチしているはずです。その会社についてどんな風に選考を進めていますか?
中途採用は新卒採用より条件が明確
転職活動における企業側の要望としては、新規採用に比べてより条件が明確になっています。
例えば、これからプロジェクトが開始される前にそのプロジェクトに特化した技術や知識を持っている人間を雇いたい場合。
- プロジェクトを進めた経験を持つリーダー職に携わったことがあるのか?
- 人をまとめる能力やコミュニケーション能力に問題がないか?
など、ピンポイントで人材を探しています。
新卒採用の場合であれば、最低限の学歴とこれからの成長性、会社にどんな貢献をしたいかなどのあいまいな条件になります。それはそれで良いんですね。なぜなら仕事の経験のない人材は、働かせてみないとどう成長するか見えないからです。
しかし転職となると話は別です。
- これまで会社に所属して働いてみた結果、どのような働きぶりだったのか?
- 会社を辞めた理由はどんな所にあったのか?
- これまでの経験を自分の会社で活かせるものなのか?
など、よりお互いのマッチングを意識した採用活動になるわけです。
何も考えずに闇雲に当たっても、成果が出ないのもわかるはずです。退職理由と会社側が要求しているものがずれていると内定をもらえない理由はここにあります。
⇒退職理由と自己PRの内容がズレないようにするアプローチの方法とは?
他の転職者に勝つためには?
会社が人を採用するとき、一人の枠だったとしても複数人応募があればその中から選びたいと考えるのは自然です。
実際に人事採用を経験した体験談
私も以前の会社で、人事採用の仕事に携わったことがあります。
上司からあらかじめ応募してきた人材の経歴書類などを渡されて、面接を行い、それを複数人にわたって行いました。その後、それぞれの応募者を比較してどの人材を取るのか会議を行います。
それぞれ突出している部分が違っていたり、そもそもどの人材も採用基準に満たないケースもありました。こんな風に、転職活動は単純に自分だけの問題ではないケースもあります。
同時期に活動しているライバルの方が見栄えが良ければ、会社としてはそちらの人材を雇いたいでしょう。つまりいかに自分をよく見せるかにも力を割くべきなんです。
いかに自分をよく見せるかにも力を割くべき
これまでの職務経歴は変えることはできませんが、書類の書き方や面接の応対の仕方で、その部分に関しては改善することができます。
- 自分が仕事に対してどの様な姿勢を持っているのか?
- 応募する会社に対してどれほど調べていて、これからどんな風に貢献していきたいと考えているのか?
- 前職の失敗から何を学んだのか?
転職活動をサポートするエージェントなどでは、転生活動者が唯一変えることができるアプローチの仕方について、書類の作成のフォローから、模擬面接による面接の練習などのサポートを行っています。
転職のプロたちがそこに力を入れるのは、それだけ伝え方が重要だということです。数多くの会社に応募する前に、自分のアプローチ方法を改善することも重要なんです。
⇒転職がなかなか決まらない人にあちがちな特徴と見直すべきポイントとは?
転職活動における良質な求人の見分け方とは?
何をもってして質の高い企業と呼べるのか?ある程度質が高ければどの企業も特徴があってそれぞれの人によって評価は変わってきます。
しかし質の悪い企業と言うのは共通しています。いわゆるブラック企業などであれば、誰もが納得しないような理不尽な職場環境。長時間残業や休日出勤は当たり前。
職場の雰囲気も悪く、上司が部下に対して罵声を浴びせる会社。そこまで極端ではないとしても、それに近いような対応をしている会社も世の中にはたくさんあります。
何度も転職活動したくないのは誰もが同じ
転職活動ということで一度会社を辞めている人は、次の就職こそ成功させたいはずです。
おそらく転職活動自体も嫌でしょう。それならばできるだけ質の高い求人にアプローチしたいところです。
しかし、数多く会社に応募すると、どうしても質の低い求人が混ざってしまいがちです。
そんな時に利用したいのが転職エージェントを用いた転職活動の方法。この方法を利用すれば、リストアップされる求人の質はかなり高いものになります。
転職エージェントにしか公開されない非公開求人も数多く含まれているため、単純に良質な会社にアプローチできる数も多くなります。