セクハラという言葉を聞いて、未だにそんなことがあるのか信じられない人もいるかもしれませんが、実際にセクハラはなくなっていません。普通に考えてありえないことですが、そんなことがまかり通っているのが日本の社会。
直接的なセクハラでなくても、「子供を作らないの?」といった間接的な表現も立派なセクハラの内に入ります。結婚して子供を生んでも、執拗にネチネチと言葉で責め立ててくる上司のいる職場で働いているような人は、精神的なストレスも半端なものじゃないはずです。
しかし相手は上司なので、反発することもできず毎日職場に行くのも嫌で、ものすごく悩んでいる。
今だに警察や教師といった職業の人間でも、盗撮や痴漢といった犯罪で捕まる人が後を絶たないので、会社の中で密かに行われるセクハラはなくならないはずです。人をまとめるような管理職のような立場である人間こそ、人間性が素晴らしい人もいれば、平気で人を傷つける様な事をする人間もいるんです。
正直言って、セクハラする人間の問題を解決するのは仕事を変えるのが最も早い解決方法です。しかし会社を辞めると言ってもそう簡単なものではないですよね。
今回はセクハラ上司を何とかするための対処方法と、最悪の場合仕事をやめることも視野に入れるべき理由について詳しくお話ししていきましょう。
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会社という閉じた世界でセクハラが消えない理由とは?
働いている会社や業界にも寄りますが、セクハラが行われやすいのは男女比率による関係が深いです。女性しかいない職場であればセクハラの心配はありません。男女半々の職場であってもまだ女性が多いので、危険性は少ない方です。
しかし男性が大半の職場が一番危険が高い。
周りにいる男性が止めてくれるかと思うかもしれませんが、そもそも気づいていないことを止めることができないですよね。女性として同期の男性だとしてもセクハラされていることを告白することはなかなかできません。精神的に気の強い女性であれば、セクハラする人も警戒してそもそも手を出さないでしょう。
セクハラされる人は気の弱いタイプの人で、周りに打ち明けることもできない。また下手にセクハラされていることを伝えてしまうと、証拠もないので仕事を行う上で不利になってしまうかもしれません。
そんな程度のことでセクハラなんてと笑われてしまえば、職場公認となって同じようなことを繰り返されてしまいかねません。
セクハラはあくまでハラスメントなので、線引きが難しく明確な罰則も与えづらいもの。やられている人間としては、イライラするし非常にむかつくんですが、本人や周りの人間はまるで何もなかったかのように振る舞うんです。
根本的な解決が難しく、セクハラが消えないのはこういったわけですね。
セクハラの対処方法
セクハラにもタイプがあって、それぞれ微妙に対処の方法が違ってきます。自分がどのようなセクハラをされているのか思い出して、対処できるものがあれば取り入れてみてください。
1対1の個人攻撃型セクハラ
周りの人間に気付かれない様に、自分だけに直接セクハラしてくる場合。性的なボディタッチなどは、状況としてかなり深刻です。その場で言い返すことができない人は、できれば会社の別の上位職の人間に相談するか、社長に直接話すことをおすすめします。
会社に留まり続けたくて、立場を危うくしたくない人は、外部の人に相談するのも1つの方法です。
最悪訴えることも視野に入れて弁護士などの専門的な人に相談することをおすすめします。
周りの人間を含めた環境型セクハラ
自分一人だけでなく周りの人にも周知させる様なセクハラをする場合。
大きな声で性的な嫌がらせをしてきたり、遠回しに部下や同僚にセクハラの内容を伝える場合。職場全体がそういった雰囲気の会社であれば、退職するしかないでしょう。そんな職場で働き続けても何も得られるものはありませんよ。会社の雰囲気は良くて、周りの人間も困っているのであれば一緒に結託して上司を何とかする方法を考えましょう。
上司が問題に気付いていないのであれば、しっかりとそのことを伝える。迷惑していることを伝えるんです。それも承知の上で行っているのであれば、その上司よりもさらに上の立場の人間に協力してもらう。
相手が周りから攻めるのであればこちらも周りから同じように攻めることで、解決に持っていく方法です。
セクハラの問題は一人で悩みがちです。ですが、できることなら周りの人に協力してもらって仲間を作る方が精神的にも落ち着いて行動することができます。
会社を辞めて別の会社で働く選択肢
セクハラを受け続けていると精神的に病んでしまう場合もあります。毎日セクハラをされるわけじゃないとしても、一度セクハラをされた経験があれば脳裏にそれが蘇ってきます。
いつまた同じようなことをされるのか不安を抱えたまま仕事をしていても、仕事に集中できずにストレスを抱えたまま過ごすことになります。セクハラやマタハラ、パワハラなど、様々なハラスメントが働いている人に襲い掛かってきますが、精神的に鬱になって病院通いしている人もいるんです。
人間はつらい状況が長期間続くと、体を壊してしまうようにできているんです。それはある意味で生命活動を支える上での防衛反応。自分で自分を守るための救援信号でもあるんです。
⇒みんなのパワハラ体験談まとめ!職場で起こるあり得ない理不尽な嫌がらせや圧力から抜け出す方法とは?
あなたの今の精神状態はどんなものですか?きっと普通に働いていた頃に比べて、悪くなっているでしょう。もしかすると自分でも気づいていないかもしれないですね。
何となく感じている不調も全てストレスの原因である可能性は高いです。仕事を辞めて別の環境に身を置けば、人間関係にある問題は一気に解決することができます。
他人の問題点を変えるのはそれほどに難しく、一番良い選択肢は相手にしないことよりも距離を置いて関係を断ってしまうことです。
私の友人の転職経験談
私の友人もストレスを抱えたまま仕事をしていて転職をした経験を持つ人がいます。友人の場合はかなり深刻なレベルまで我慢して耐え続けていました。その仕事のこと自体は嫌ではなく、できるだけ働き続けたいと思っていたんですね。
それでも体調を崩して倒れてから、退職を余儀なくされてしまいました。しかし結果的にそのことが功を奏しました。回復してから転職先を探して再就職した結果、今までの我慢は何だったのかと思えるほど快適な仕事の環境で働いています。
結局のところどんな仕事であっても、仕事の内容よりも働く環境の方が優先すべきことなんですよね。仕事内容がつまらないように見えても、会社にいる人たちと良好な関係を築いて楽しく働くことができれば会社に貢献しようという気持ちも湧いてきます。
給料や待遇面での不満もあるかもしれませんが、そんなことはささいな問題にしか感じない。そんな職場で働くことが理想的ですよね。
自分にはそんな選択肢はないと思いますか?
今の時代、未経験の業界であっても採用してくれる会社はたくさんあります。自分の経験が活かせる会社であれば、世の中にある何百万といった会社の中から必ず自分に合う会社はあるはずです。
転職について考えたことがない人は、不安ばかりに目がいってしまうかもしれません。ですが、それは情報を知らないだけです。転職について詳しく知れば転職を成功させて幸せに過ごしている人もいることがわかるはず。
そして自分にもそれはできることを知る。セクハラされるようなひどい職場で我慢して働き続けるよりも、別の選択肢を選ぶ道もあるんじゃないでしょうか?
辞めるかどうかはひとまず置いておくとしても、転職について調べたりどんな会社が世の中にあるのか知るだけでも、今の状況や自分の気持ちを変えるきっかけにはなるはずです。