会社で働いていて気づきにくいのが、給料の低さです。感覚的に「自分の給料ってもしかして低い?」と感じることはあります。
しかし、同じ会社で働いている同年代の人とは比較するのが難しい。同じ会社ではだいたい同じ金額ですからね。
かといって、他の会社の人の給料は知らない人がほとんど。
さらに、業種や職種でも変わってきます。
今回は、そんなサラリーマンの給料や年収が気になる人のために、年代別に平均額をまとめてみました。
自分の年齢と照らし合わせて、今自分がもらっている給料が低いのかどうか確かめておきましょう。
Contents
スポンサーリンク
サラリーマンの年齢階層別の平均給与(年収)
まずはサラリーマンの年齢階層別の平均年収の金額について見ていきましょう。
年齢階層別の男性の平均年収
男性の場合、30代を迎える時点で年収400万円が平均的な値になっています。
500万を超えるのは35歳以降。そして、平均年収のピークとしては50~54歳となっています。平成27年度のデータではありますが、多少年度が前後しても平均値に変化はないものと見られます。
20代前半でも300万近い年収を稼ぐ人が一番多いんですね。30代近くでこの近辺の年収となると、少し自分の稼ぐ金額について考える余地はありそうです。
年齢階層別の女性の平均年収
男性と違って女性の場合は、30歳をピークにほぼ横ばいのデータとなっています。
女性でありながら大きく稼ぐのは、少し厳しいといった状況。職種によっては女性が少ない職業も多いので、一概に比較するのは難しいでしょう。
しかし、逆に考えれば常に安定して稼ぎ続けることができているということでもあります。
女性の場合は、結婚退職や妊娠による育児休暇などの影響もあって、時短勤務で給与が少なくなるケースもあります。
20代の平均年収
20代前半と後半を足して2で割ると、平均年収は327万円になります。
女性の場合でも20代後半は300万円超えしています。ボーナスの有無にも寄りますが、年収300万円となると、月収20万以上は稼いでいるラインでしょう。
自分の給料の低さを確認するとき、月収20万に到達していないかどうかが線引となりそうです。この金額は税金などによって引かれる前の金額なので、手取りの収入額とは異なります。
30代の平均年収
30代前半と後半を足して2で割ると、平均年収は480万円になります。
30代前半でも450万円以上となっているので、ボーナスを考えなくても月収30万以上のラインでしょう。30代を迎える頃には、自分のしたで働く後輩や部下がいる年代です。
自分が活躍する時期から一歩引いて、管理する立場に移行する時期。人を管理する立場ということは、それだけ昇進しているということです。継続年数だけで昇給していた年功序列の時代も終わりつつあります。
長い年数働いていて、大して給料が上がっていないと感じている人は、おそらく平均年収よりも低い人でしょう。
40代の平均年収
40代前半と後半を足して2で割ると、平均年収は596万円になります。
平均年収は600万近くにもなるので、月収ラインとしては40万~50万オーバーは確実です。会社での立場もベテランで働き方も少し変わってくる年代です。役員に選ばれる立場の人も出始める年齢です。
人脈を活かして新しいプロジェクトを発足させたり、大きな取引の中心となって携わることで仕事を自分で作り出す人もいます。翻って、ただの平社員としてしか働けない人は、年齢に見合った評価をなされずに、平均額を下回る給料しかもらえません。
これまで働いてきた経験や努力が花開く時期。何もしてこなかった人は、自分の給料が低いことでようやく自分の能力のなさに気づくのです。
しかし、もう既に気づくには遅すぎる年代。思い切って転職を考えるくらいしか、年収をアップさせるのは難しいでしょう。
50代の平均年収
50代前半と後半を足して2で割ると、平均年収は661万円になります。
この年齢層になると社長として働く人も多いです。格差社会のように稼げる人と稼げない人の金額の差がもっとも大きく開く年代になりそうです。無理をして働かなくても、これまで積み重ねてきた仕事の評価で稼いでいるイメージです。
人脈や会社同士での関係を活かして、下で働く人間を使う役職。アーリーリタイアする人や、退職金などが関係してくるので、単純な月収として判断するのは少し難しいところです。
しかし、何も考えずに50代まで働けばこれだけの年収が稼げるわけではないです。その点については誤解のないように注意しておきましょう。
サラリーマンの平均給与(月収)
月収については、ボーナス賞与などの関係もあり、調査結果に含まれていないので、単純計算ではありますが、12で割った値で計算してみます。
年齢階層別の男性の平均月収
先ほどの年収で予想した値通りの数値となっていますが、この数値は手取り金額ではありません。実際はこの金額からさらに天引きがなされます。
会社に勤めている人は会社が半額負担してくれているとはいえ、健康保険や厚生年金、その他税金によって、この金額からさらに月収は低くなります。
そう考えると、20代の男性は月収30万には届かずということになりそうです。
30歳を越えてようやく30万円代に乗るといったところ。仕事を始めるのは平均すると、大学卒業と同時に仕事を始める22歳前後でしょう。
そこから10年近く働いたことで、自分の給料について一度振り返り、またこれからの給料についても考える年齢です。会社の給料に不満を覚えて、転職する人が多いのもこの30代前後。
今一度、自分の給料と平均月収を比較してみてください。
あまりにもかけ離れている人は、自分から行動を起こさないとそのまま生涯年収が低くなってしまいますよ。
年齢階層別の女性の平均月収
女性の場合、結婚が大きな分かれ目になりそうです。
結婚した後も共働きを続けるのか?子供が生まれた後も、育児休暇のあとに職場復帰したいのか?将来のことも考えて貯蓄していきたい人、社会と関わりを持っていたい人、自分の使えるお金に余裕を持ちたい人。
夫の稼ぎにも関係しますが、そういった人は中高年になっても働きつづけます。
職種にも寄りますが、女性の場合は仕事の評価で成果を出すタイプの仕事よりも、事務職のような決まっていることを淡々とこなすタイプの仕事が多いこともあって、給料の金額もそこまで大きなものにはなりません。
もちろん全ての女性がそういうわけではないですが、平均月収の金額を見てもわかるとおり、横ばいなのはそういった理由も考えられるでしょう。
単純に男性と女性の稼ぎを比較することはできないですし、夫婦関係にある人はそのことも考慮に入れて相手に働いてもらうことや、今の稼いでいる金額から今後のことを考えるべきです。
サラリーマンのボーナス賞与の平均金額
サラリーマンのボーナス賞与の平均金額についても確認しておきましょう。すべての企業を対象とした統計データはないため、大企業を対象とした業種別の年末賞与の平均金額で確認します。
日本経済団体連合会(経団連)が統計した2016年年度の年末賞与妥結額は、平均で880,736円。
参考:2016年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)
この金額は前年の2015年とほとんど差がありません。つまり、大企業では平均で100万円近いボーナスを支給されているということです。さらに夏季賞与もあります。
2017年年度の夏季賞与妥結額は、平均で878,172円。前年度の2016年は、平均で905,165円。やはり100万近くの金額となっています。
年2回なら200万近くということになります。ボーナス賞与がもらえる会社に勤めているだけで、年収の差に大きく影響していることが分かるはずです。
参考:2017年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)
これはあくまで大企業でのボーナス賞与の話です。
ボーナスがもらえない会社で働いている人も、もちろんいます。それがどれだけ稼ぎの金額の少なさに関係しているか、もう一度よく考えるべきではないでしょうか。
ボーナスがもらえないから仕方がないで終わらせてしまうと、明らかに生涯年収に差が出ます。
⇒ボーナスが出ない会社は転職すべき!賞与なしの会社のデメリットとは?
平均給与より自分の給料が低いことに早く気づくべき!
今一度、平均給与よりも自分の給料の稼ぎ額が低いことについて、深く考えるべきです。
- 「自分の仕事の出来が悪いから給料が低くて当然なんだ・・・。」
- 「会社の業績を出せていないから仕方がない・・・」
- 「同じ会社で働いてる人も同じ給料だから我慢するしかない・・・」
こんな考え方をしていては本当に人生最後までそのままの給料ですよ。はっきり言って人生損しているんです。
給料が低い人は人生を損している
人生はお金が全てではありません。しかし、お金の有る無しで生活の基盤は全て決まってしまいます。
普段の生活で精一杯の人は、旅行に行く余裕なんてなくて、家族を養うだけのお金も持っていない。お金がないことで結婚に踏み切れない人もいます。毎日食べるものを制限したり、お金を使うたびに常に金額を気にする。
そんな時に「なぜ自分はこんなに貧しいんだ・・・」と感じたことはないですか?
お金を稼げないことを自分だけのせいにしていませんか?もちろんあなたにも責任はありますが、会社にも大きな責任があるのです。
その会社を選んでしまった責任はありますが、別の会社を選ぶ選択肢はまだ残されているはずです。
⇒本気で人生を変えたい社会人は転職するしか方法はない。転職で人生がいきなり変わった体験談
転職すれば年収を大幅に上げることができる
年収を上げるときに最も早いのが転職の選択肢。
会社に継続的に勤めることで、昇給を狙ってもたかが金額は知れています。転職ならこれだけの収入アップが見込めるということを、まずは確認してください。
転職エージェントのDODAが集計したデータによると、平均で50万以上年収がアップしたデータが統計として出ています。
50万アップですよ。転職するだけでです。しかもこれは平均値なので、もちろん100万円以上アップさせる人もいます。
なぜ転職するだけでこれだけの金額を上げることができるのか?気になる人はこちらの記事を見てください。
⇒転職すると給料は上がる?転職における給料アップの相場と体験談
まとめ
サラリーマンの給料・年収の平均給与について詳しくまとめてみました。もし自分の給料の平均給与を下回っているのであれば、今すぐ行動を起こすべきです。
リストラや会社の業績による倒産のリスク、年功序列の排除など、社会での働き方も大きな変化が出てきています。
すでに給料が低い状態で働いていることこそ、リスクになっているんです。そのまま働いていればいつか給料が上がっていくだろうと考えていると、足元をすくわれますよ。
もっと貪欲に自分の給料を稼ぐことについて考えないと、いつまで経っても低所得な状態から抜け出すことはできないのです。